不景気になってくると増える質問が、どうすれば売れますか?という質問です。
不景気に限らず、売れない現場を抱えた業者さんでも多いのがこの質問。
もちろん、答えはあります。
ただ、こちらの提示する答えと質問者の望む答えが違うことが多い。
大抵の場合、どうすれば売れますか?という質問をする人は、今すぐ売れる特効薬を求めています。
それ自体は悪いことではありませんし、気持ちも良く分かります。
ただ、すべての症状に効く特効薬はありません。
これをやってみたらいかがですか?とノウハウをお伝えして、やってみたら大成功!ということはあります。でも、次も同じ方法で同じ結果がでるとは限りません。いやむしろ同じ結果が出ない確率の方が高い。
あのイチローですら3割打つのに必死なのですから、ビジネスでも3割の成功率であれば十分でしょう。
ノウハウが上手くいく確率といっても所詮、そんなものです。しかし、多くの建売業者さんは打率10割、100%を求めてしまいます。一度チャレンジしてダメだったらこのノウハウは効果がないと判断してしまう。一度上手くいっても二度目、三度目に同じ結果がでないと、もうやらなくなってしまいます。そして、他にすぐに結果がでる方法はないかと探しまわるのです。
大切なことは、特効薬を求めてはいけないということ。
一度効いた特効薬でも二度目も三度目も効くとは限りません。ただし、効く可能性は高いので引き続き試してみる。しかし、それだけに頼らない。そんな心構えが大切です。
売るために必要なことは、準備。売れる可能性のある術をすべて準備しておくことです。
ひとつより二つ。二つより三つ。三つより四つ、というように、ありとあらゆる売るための術を準備しておくことです。
なぜなら、ビジネスで一番危険な数字は1だから。
1は、依存を表す最悪の数字。ひとつしかノウハウがなければそれが機能しないと会社も機能しなくなってしまうからです。売るための特効薬もしかり。一度成功するとついその方法に頼ってしまいますが、依存は危険。そんな時こそ、もっと他に売れる方法はないか?と貪欲になるべきです。
ビジネスの安定は、多様性。ひとつがダメでも、他が機能すれば安定します。第二、第三、第四のプランを準備しておきましょう。そして、それらを総動員して売れる確率を極限まで高めるのです。
あなたは売るための術をどれだけ知っていますか?
これからは売主も売るためのノウハウを学ぶ時代ですよ。
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