あなたはリーダーの仕事とマネージャーの仕事の区別ができていますか?7つの習慣という本によれば、マネジメントは「成功のはしごを効率よく登ること」。リーダーシップは「そのはしごが掛け違っていないかを判断すること」と書かれています。
つまり、マネージャーは、事業を効率的に運営するための仕事を行う人。スケジュールを組んだり、人員を配置したり、部下を指導したり、あるいは進捗状況を確認したりする人です。そして、リーダーは、その事業の方向性が間違っていないかを判断する人です。
どちらもビジネスでは欠かすことができない重要な仕事。だから、会社にはマネージャーもリーダーもなくてはなりません。当たり前のことといえば当たり前のことなのですが、現実は・・・。日常業務に追われていると、こんな当たり前のことができなくなってきます。
リーダーであるべき人(社長)がマネージャーの仕事をしていたり、マネージャーであるべき人(経営幹部)がプレイヤー(社員)の仕事をしていたり、目の前の仕事に追われて、本来なすべき仕事に時間を取ることができていません。
ある調査によれば、リーダーシップが発揮できる生産的な時間は、大企業の社長の場合、1日わずか28分だと言われています。それだけ、本来の仕事ではない仕事に時間を奪われているということ。
大企業のような人の多い組織ですらこの程度なのですから、人材が少ない中小企業ではなおさら。社長のリーダーシップが発揮できる時間は少なくなります。
だからといって、今のままでいいのかというと、決してそうではありません。放っておくとその代償は高くつきます。なぜなら、リーダーが間違った判断をすれば、どんなにマネジャーが仕事を効率化してもムダに終わるからです。
大切なことは、リーダーがリーダーの仕事をする時間を確保すること。忙しいのはわかりますが、本来の仕事をしなければ、船頭のいない船と同じになってしまいます。時流に流され、気づいたときには目指していた方向とは全く違う場所にいた…ということになりかねません。
まずは、30分だけ誰にも邪魔されない時間をつくりましょう。30分だけ早く出社するのもOK、出社する前にどこかのカフェで30分過ごすのもいいかもしれません。だまされたと思ってはじめてみましょう。想像以上の効果がでますよ。
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