新築一戸建ては「リンゴ売りの法則」で売れ!

不動産売却

新築一戸建ては「リンゴ売りの法則」で売れ!

建売業者にとって建売住宅は商品。お客様に売る、大切な商品です。

商品であれば本来は、より魅力的に見えるように工夫するのが普通。
繁盛している小売店ならどこもが意識している常識です。

しかし、それが建売住宅となるとその常識ができていない会社が多い。
「リンゴ」でも「家」でもお客様から見ればひとつの「商品」。
少しでも魅力的に見える商品を買いたいと思うものです。

「リンゴは磨いてから売れ!」という言葉があります。

仕入れたばかりのリンゴをそのままカゴに盛って売るのではなく、磨いてから売れということ。
その方が新鮮で美味しく見えるので売りやすいという商人の常識です。
それが残念ながら建売業界では常識になっていません。

例えば、照明。
最近の建売住宅のなかには全室照明付きという物件もありますが、まだまだ少数派。たいてい照明はオプションか付いていません。それ自体はどちらでもいいのですが販売物件に照明がついていないというのは問題です。

なぜなら、部屋が暗く見えるから。そして照明次第で部屋がもっと魅力的に見えるからです。
現地案内の際、気がきく営業マンはお客様を室内に入れる前に窓を開けて換気したり照明をつけたりします。

しかし、出来の悪い営業マンは、お客様と一緒になかに入ってから窓を開けたり照明をつけたりします。
その結果、日当たりの悪い物件はより日当たりの悪さが強調されてしまうのです。

人間というのは、欠点が見えてしまうとその欠点が気になってしかたないもの。
できれば、欠点はなるべく見せない方が得策です。

で、あれば売主の方で照明をつけておくというのが賢明。
できれば、高級感のある照明を取り付けて、部屋をより魅力的に見せるのがいいでしょう。

照明はオプションでも構いませんし、値引きの代わりにプレゼントしてもいいかもしれません。
家具を設置するよりははるかに安価ですから、モデルハウス用に保管しておいてもいいでしょう。
そうやって、あなたの物件が少しでも魅力的に見えるように「磨いておく」のです。

できれば、ブレーカーの電源を上げるだけで全室の照明がつくようにしておいた方がいいでしょう。
または、ブレーカーの電源は上げたままにしておいて、スイッチひとつで照明がつくようにしておいてもいいかもしれません。

どちらにせよ、営業マンの手を煩わせることなく照明がつくようにしておくことが大切です。
ちなみに、以前あるクライアントにすすめて成功した例ですが、

週末(土日)には、全室の照明を一日中つけたままにするという方法があります。
これだと、営業マンがブレーカーをあげる手間も不要ですし、スイッチをつける手間も不要です。
その上、夜間もずっと照明がついたままなので広告効果もあります。
このように照明ひとつで、家を磨くことは可能です。

あなたの建売住宅は磨いてから売っていますか?
磨いて売ればもっと簡単に売れるようになりますよ。

 

ピックアップ記事

  1. イケてる経営者になるための決断力の磨き方。
  2. イオンに学ぶ!商品説明力と売上の関係。
  3. 用地仕入れ担当者が陥る、確証バイアスの罠。
  4. 横浜山手の新築一戸建て【YAMATE HOUSE】横浜初のコーディネート家具付き…
  5. あなたの感性は時代に合っていますか?

関連記事

  1. あなたの新築住宅が即日完売できない最大の理由。

    不動産売却

    あなたの新築住宅が即日完売できない最大の理由。

    建売業者さんからの相談で特に多いのが、完成してもすぐに売れない・・・と…

  2. 旭山動物園に学ぶ、建売住宅は行動展示で売れ!

    不動産マーケティング

    旭山動物園に学ぶ、建売住宅は行動展示で売れ!

    動物園といえば、真っ先に思い浮かべるのは上野動物園、というのは昔の話。…

  3. 仔犬に学ぶ、不動産売却の極意とは?

    不動産売却

    仔犬に学ぶ、不動産売却の極意とは?

    あなたは何か動物を飼っていますか? わが家は、犬を飼っています。生…

  4. 売れない物件を売れる物件に変える「青臭い法則」。

    不動産売却

    売れない物件を売れる物件に変える「青臭い法則」。

    同じような条件の物件なのに売れる物件と売れない物件があります。立地…

  5. 弱点のある不動産の売り方。

    不動産売却

    あなたにもできる!弱点のある不動産の売り方。

    新築住宅を分譲していると弱点のある物件を仕入れることもあります。日当た…

  6. パワービルダーと差別化する超簡単な方法。

    不動産マーケティング

    パワービルダーと差別化する超簡単な方法。

    以前、コンサルティングをしたある建売業者さんの話。 従業員は社長と…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 売れる建売住宅のヒントはこうやって掴め!
  2. 建売業界に迫る不都合な事実。
  3. 新築分譲住宅はペルソナマーケティングの時代。
  4. 新築分譲住宅、建てれば売れる時代の終焉。
  5. ジャパネットに学ぶ、価格で勝負しない不動産の売り方とは?
  1. 売れる新築住宅をつくるための意外な質問とは?

    不動産マーケティング

    売れる新築住宅をつくるための意外な質問とは?
  2. 建売業界は知恵で差別化する時代。

    不動産マーケティング

    建売業界は知恵で差別化する時代。
  3. 苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。

    不動産マーケティング

    苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。
  4. 新築分譲住宅はペルソナマーケティングの時代。

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅はペルソナマーケティングの時代。
  5. 不動産集客はコンテンツ充実型チラシの時代!

    不動産広告

    不動産集客はコンテンツ充実型チラシの時代!
PAGE TOP