昔、コンサルタントの間で”楽天迷子”(らくてんまいご)という言葉が流行りました。どういうことかというと、楽天に出店して商品を売り出しているのに自分の売っている商品に辿り着かない、自分の商品が買えないという状態です。
楽天には多くのお店が出店しています。扱っている商品の数も膨大。そのため商品名で検索しても同じ商品を扱っている他のお店ばかりがでてきて、自分の店に辿り着かないのです。
その結果、多くのお客様は楽天内で迷子になり、当初目指していたお店に辿り着けず、商品を買うのを諦めるか、他のお店で商品を買うことになるということ。
要するに、競合や情報量が多くなると商品をすぐに見つけられるようにしておかなければ、売れないということです。目立つ場所に、わかりやすく展示する。お客様が探す場所や、探す手段に応じて情報を提示することが販売の第一歩。商品を手に取ってもらう、商品を知ってもらわなければ決して売ることはできません。実は、これができていない建売業者さんが多い。
人間にはいろんなタイプがあります。情報を得るにも得意なやり方は人それぞれ。スマホで情報を得るのが得意な人もいればPCで情報を得るのが得意な人もいます。
不動産などの高額な商品になると、店頭の方がいいという人もいますし、チラシの方がいいという人ややはり知人に紹介してもらう方がいいという人もいます。つまり、人が情報収集する方法は様々だということ。そして、それぞれの手段のなかにも膨大な情報が溢れているということです。
あなたが成約率を高めるためには、それぞれの手段のなかで目立つこと、わかりやすく情報を提示すること。お客様があなたの物件をすぐに見つけられるように、策を講じることです。
多くの業者さんが間違うのは、たったひとつの方法で情報提供しようとすること。お気に入りの仲介業者だけに情報を回すとかレインズだけで情報提供するとか。
それだと、情報提供の方法は営業マンを通してだけ。営業マンに接触したくないお客様はあなたの情報には接触できません。営業マンに会う前に情報収集したいお客様には、ネットや紙媒体で情報を提供しないとあなたの物件には辿りつきません。また、ネットでの情報収集が苦手な人は、チラシなどにあなたの物件情報が掲載されていないとあなたの物件は存在しないのと同じです。
つまり、お客様が探す手段に応じて情報を提供することが大事だということ。そして、その情報提供手段のなかでも最も目立つようにすることが成約率アップにつながるということです。
あなたの物件は、お客様が探しやすい方法で情報提供していますか?どんなに素敵な物件でも、その情報を手にとって見てもらえなければ存在していないのと同じです。
情報提供の手段を広げましょう。そして、そのなかで最も目立つようにしましょう。これだけで成約率は大幅に改善されます。お試しください。
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