あなたは、売れる現場と、売れ残る現場の違いがわかりますか?同じ売主が、同じような建物を建てて、同じような方法で売り出しているにも関わらず、売れる現場と売れない現場ができます。
場所が違う、価格が違う、といえばそれまでですが、そんな場所をそんな価格で買ったのは、売主。最初から売れないと思っていたら買ってはいません。ということは、売れると思ったのに売れなかったということ。
では、なぜ売れると思って買ったのに売れなかったのでしょうか?その原因をつきつめて考えたことがありますか?実は、多くの建売業者さんは、売れなかった原因をつきつめて考えてはいません。そのため、何度も同じ失敗を繰り返します。
仕入れの下手な担当者はいつまで経っても仕入れが下手。もちろん、何件かに1件は成功もありますが、年間を通して考えると損失の方が大きい、そんな人は結構います。人間ですから失敗するのは仕方のないこと。悪気があって失敗する人はいません。しかし、反省もせずに同じ失敗を繰り返すとしたらこれは問題。いずれ、会社の存亡にかかわるような大きな失敗を犯すことになります。
大切なことは、失敗の原因を徹底的に究明すること。そして、原因究明を会社の企業文化にすることです。なぜ、仕入れが下手なのか?どんなルートで仕入れをしているのか?見通しが甘かった理由は何か?商品企画は適切だったのか?間取りは?仕様は?販売方法は?・・・
そんなことを徹底的に議論すること。担当者にとっては針のむしろかもしれませんが、放置しておけば同じ過ちを繰り返すだけ。いずれ、会社を辞めることになります。そうなればまた新しい人材を一から教育しなおさなければなりませんし、そのための費用もかかります。
だからこそ、失敗の原因を突き詰めて同じような失敗をする可能性を少なくすることが重要なのです。それが本人のためでもあり、会社のためでもあります。
失敗は放置しておけば失敗で終わります。しかし、失敗から学びが得られればそれは経験に変わります。あなたの会社は失敗を失敗で終わらせていませんか?失敗を経験に変えましょう。失敗が経験に変わるとき、それは会社の財産に変わります。
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