最近、ホームページの相談を受けることが増えています。
今までホームページなんて考えてもいなかった建売業者さんが、ホームページを考えはじめています。
きっかけは、色々ですが、ホームページ制作業者からの電話営業という人が結構多い。
ホームページ制作業者に今どき、ホームページぐらい持っていないと恥ずかしいですよ…
ホームページのない会社は、お客様に信用されませんよ…
ホームページがあればもっと簡単に売上が上がるのに… といわれて考え始めるケースが増えています。
で、数十万円から数百万円のホームページを依頼することになるのですが、
効果は、ほとんどありません。
なぜなら、ホームページ制作業者は建売業界の仕組みを理解していないからです。
そもそも建売業界というのは、かなり特殊な業界。
なぜならお客様が2種類いるからです。
ひとつは、エンドユーザーに物件を紹介してくれる仲介業者。
そして、もうひとつが実際に物件を購入するエンドユーザー。
つまり、あなたが自社で集客して自社で客付け営業をするのか、
自社で客付け営業しないで仲介業者に客付けを依頼するのでは、
ホームページの目的や構成が違ってくるということ。
ホームページのターゲットが全く違ってくるということです。
そこを間違えるとキレイなホームページはできても売上には貢献しない、そんなことになります。
では、どうしたらいいのか?
まずは、誰に向けたホームページをつくるのかを決めることです。
仲介業者に向けたホームページなのかエンドユーザーに向けたホームページなのか。
仲介業者に向けたホームページであれば、ひとつ重要なことを書いておかなければなりません。
それは、自社では仲介しないということ。
「弊社ではお客様への直接販売はしていません。
ご購入の際は仲介業者様を通してご購入ください。」
というような一文を入れることです。
この一文がないと、まず間違いなく仲介業者はあなたのホームページをお客様に紹介することはありません。
なぜなら、お客様に売主を紹介したら直接取引きされてしまう確率が高くなるからです。
営業マンとしては、少しでも抜かれるリスクは避けたいもの。
だから、いくら売主のホームページが立派でカッコよくてもお客様には伝えません。
お客様が契約するというまで売主の名前すら教えないのがキホン。
買うか買わないかの判断基準に、売主のホームページが関与しないようにしているのです。
つまり、この一文があるかないかで仲介業者から売主のホームページをお客様に知らせてもらえるかどうか
は大きく変わるということ。この一文がなければ、どれだけ立派なホームページをつくっても、単なる自己満足にしかならないということです。
大切なことは、あなたのホームページが誰の役に立つのかを考えること。
仲介業者の営業をやりやすくするためのものなのか、
あなたの会社の集客に貢献させるものなのか、
どちらかを選択することです。
どっちつかずは、ホームページの効果を落とすだけ。
お金をドブに捨てることになるだけです。
まずは、自社販売(直接販売)か他社販売(間接販売)かを決めましょう。
それが最優先事項です。
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