ビジネスを長く継続させる上で、重視しなければいけないことが2つあります。
ひとつは、利益率。
そしてもうひとつは、差別化です。
他社と同じような商品を売っていては、利益率は高くなりません。利益率を高くするには、他社にはない商品を売ることが大切。それが差別化です。
まあ、当たり前といえば当たり前なのですがこの当たり前のことができていないのが今の建売業界です。たいていの建売業者さんは、他社と同じような物件をつくって、他社より多くの利益を得ようとします。その結果、同じような物件が市場に増えて、価格競争になり、値下げを繰り返して、利益率を下げていきます。
では、どうすれば利益率の高い商品をつくれるのか?
利益率が高く、いつまでも高い利益率を確保するにはどうしたらいいのか?
ということですが、答えは簡単です。
ライバルが嫌がる仕事、面倒な仕事をすること。
これだけです。
私は、仕事柄、多くの経営者にアドバイスをします。ぶっちゃけ、私もビジネスマンですから、クライアントに儲かってもらい、私との関係も長く良好な関係にしたいと考えています。
だから、長期的に結果の出る方法をアドバイスするのですが、反応は2つに分かれます。
「それ面白そうですね」と前のめりになってくる経営者と「面倒くさいですね…」それは建売には向かないと思います…」「昔やったけどダメでした…」と否定的に捉える経営者。
実際には、前のめりになってくる経営者は、10人に1人か2人。
ほとんどが、最初は私のアドバイスに対して否定的な意見を持ちます。
コンサルタントをはじめた頃は、これが結構ショックでした(笑)。
しかし、今は違います。
今は否定的な意見や反応を見ればみるほどこれはイケると思うようになりました。そもそも誰もが納得する施策は、ありふれた施策です。すぐに真似できる施策ですから、差別化にはなりません。
差別化とは、他社がやらないことをやること。そして、できれば永遠に他社が参入してこないようにすることが一流の差別化です。これを参入障壁と言いますが、参入障壁が高ければ高いほど、競合がいない状態ですから利益率は高くなります。
つまり、他社が嫌がる仕事、他社が面倒臭がる仕事を、効率的にできるようにすれば利益率の高い、永続性のあるビジネスができるということです。
他社が嫌がる仕事で、
お客様が喜ぶ仕事をしましょう。
そんな商品企画を考えましょう。
もちろんそんな仕事は面倒です。
面倒だからこそ、効率化すれば簡単には真似できません。
簡単に真似できなければ、あなたのビジネスは一人勝ち。利益をごっそり持っていけます。面倒な仕事の裏にこそ利益は隠れているものですよ。
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