建売業者さんからコンサルティングを依頼された場合、まず最初にすることは、その会社の評判を調べることです。最近は、インターネットのおかげで調べるのがとっても簡単になりました。
建売業者さんの「会社名」と「評判」という文字を入力すると、すぐに「◯◯ってどうですか?」というような口コミの掲示板が現れます。それを読んでいくと、なんとなくその会社の抱えている問題が見えてきます。
もちろん、口コミの掲示板はライバル会社が嫌がらせで悪い評判を書いていることもよくあります。だから、すべてを信じることはできません。実際、どこの掲示板も悪口だらけ。誹謗中傷は当たり前。大手も中小も相当叩かれています。
しかし、なかには真実もあります。同じようなクレームが続いている場合は真実である可能性は高いでしょう。このような口コミ掲示板は、自社の問題点を探すのに適しているだけではありません。ライバルの問題点を探すのにも効果的で
す。
ライバル業者が顧客からどう思われているのか、不動産業者からどう思われているのか、ライバルが抱える問題を分析して、対策を練ればかなり優位に立てます。
そんな口コミ掲示板ですが、叩かれる要因のほとんどは、次の3つです。
ひとつは、約束を守らないこと。
約束といっても契約上の約束ではなく、連絡不足などコミュニケーションがうまく取れていないことによるクレームです。連絡するといった日に連絡がない・・・、こちらから連絡しないと連絡してこない・・・、言った、言わないの水掛け論など、担当者のコミュニケーション不足による問題です。大抵は、担当者が忙しいことによって引き起こされる問題ですが、こじれると大きな問題になります。
2つ目は、現場がきちんと管理されていないこと。
現場の掃除が徹底されていないことや資材にカバーがかぶせられていないことからくる建物への不安です。施主自らが不安で書き込むことも多いのですが、近所の人の書き込みも少なくありません。現場がきれいに掃除されていることと建物の施工具合は必ずしも一致はしませんが、素人にとっては一事が万事。掃除ぐらいで会社の評価が上がるなら徹底すべきです。
そして最後がアフターフォロー。
これは圧倒的に顧客からの書き込み。実際にその会社で購入したお客様の言葉ですから重みがあります。大抵は、アフターサービスで連絡してもすぐに対応してくれないというもの。新規のお客様対応で忙しいのはわかりますが、ここを抑えておくかどうかで、紹介率は大きく変わります。
まあ、どれも基本的なことといえば基本的なこと。当たり前のことができていないだけです。裏をかえせば、こんな当たり前のことができるようになるだけで会社の評価は一気に上がるということ。ライバルに口コミで差をつけることは簡
単だということです。
まずは、自社の口コミ評価を見てみましょう。辛いですが、それがあなたの今の世間からの評価です。がんばって改善していきましょう。
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