売上を伸ばす上で一番簡単な方法は、お客様が望むものをつくること。
それさえできれば、ビジネスはかなり楽になります。そこで重要になってくることは、お客様の声を聞くこと。お客様が何を望んでいるのかがわかれば、商品をつくること自体は難しくはありません。
ヒット商品、売れる商品はそんな単純なことでできるのですが、建売業者さんはどうもそれが苦手のようです。お客様の声に耳を傾けないで、自分の感性だけで商品づくりをする人が多い。そして、年齢とともにお客様の支持が得られなくなり、ビジネスは失速します。
では、どうしたらいいのか?本来は、自社の商品を購入した人になぜ購入したのかを詳しく聞くことがいいのですが、それが苦手なら各種のアンケート調査を利用することです。先日もあるアンケート調査を見ていたら面白い結果が出ていました。それは、5年以内に戸建住宅の購入予定がある30~49歳の既婚女性について調査したものです。以下がその結果です。
●一戸建てを建てる時にゆずれないポイントNo1は「収納」。
一戸建てを建てるに際して「ゆずれないポイント」をうかがったところ、最も多かったのは「収納」で、次いで「キッチン」「広いリビング」が挙げられました。収納の中でも「ウォークインクローゼット」を望む人が多いのが特徴です。
「収納のあり方」についてのトピックでは、「ウォークインクローゼット」だけでなく、物を見える所に置きたくない、掃除が苦手だなどの理由から「見えない収納」を望む声が多く挙がりました。その他、まとめてしまえる「収納専用の部屋」や、床下」「ゴミ置き場」など様々な収納に対する意見が挙がりました。
●不安に感じることNo.1は、「ご近所づきあい」
「住宅を購入する際に感じる不安」についてうかがったところ、一番多く挙げられたのが「ご近所付き合い」でした。続いて、東日本大震災の影響から「地震(震災)関連」に対する不安が、「お金」や「地域の治安・防犯」を上回る結果となっています。
さらに『ご近所付き合い』何が不安?のトピックでは、現在のご近所付き合いに関する問題や、町内会に入るべきかどうかなどで多くの会話が交わされ、ご近所の人との距離感と保ち方に対して、不安や悩みを抱えている人が多いことがわかりました。総じて、挨拶以上のお付き合いを積極的に望んでいないことが窺える回答が多く見られました。
これらの結果は、すぐにあなたの建売住宅に応用できるものばかり。それだけで売れる建売住宅に一歩近づけることができます。ご近所付き合いについては、見過ごされがちな情報ですが、気にしている人が多いということ。であれば、積極的に公開することで購入の精神的なハードルは低くなるということです。実際、そんな情報を公開している建売会社はほとんどありませんから、それだけでも差別化の大きなポイントになります。試してみてはいかがですか。
この記事へのコメントはありません。