わが家のすぐそばでスウェーデンハウスの新築工事がはじまりました。
目と鼻の先の物件なので興味津々。愛犬の散歩がてら、毎日のように現場をチェックしているのですが、さすがスウェーデンハウス、高いだけのことはあります。
まだつくり始めたばかりですから、細かいことはわかりませんが、とにかく現場が綺麗なことは間違いありません。トラックの停め方から、帰り際の道路の掃除まで今のところ非の打ち所がありません。
正直、建売住宅の現場を見慣れた私にとっては同じ工事現場とは思えません。明らかに近隣住民に見られているのを意識しています。まあ、ハウスメーカーや工務店は現場見学会や建築途中が近隣のお客様をゲットするチャンスですから当然といえば当然ですが、いざ徹底しようとすると簡単ではありません。
外国人の作業員も見かけましたが、丁寧な仕事ぶりを見ると、彼らにも徹底しているのでしょう。やればできるということです。掃除の重要性については何度も書いていますが、何度も書いているのはそれが徹底されている現場が少ないから。建売業者の致命傷だと思っているからです。
致命傷だということは、それが改善されれば一気にライバルと差別化できるということ。
それを売り物にして、ライバルを出し抜くことが簡単だということです。
実際、ある不動産業者出身の建売業者さんはそれをセールスポイントにして順調に売り上げを伸ばしています。きっかけはお客様に言われたひと言。汚い現場を見た奥様が案内の際に「この現場は結構です」と車から降りようとしなかったからだと言います。
「建物のことは良くわかりませんが、こんなに散らかっているようでは丁寧に施工されているとは思えません」と言われたからです。そのひと言が頭に残っており、いつか自分が建売業者になったら掃除だけは徹底しようと心に誓ったと言います。
しかし、いざ実行してみると簡単ではありませんでした。建築に関しては素人同然の不動産会社です。施主だとは言っても誰も真剣には聞いてくれません。
そこでこの社長は考えました。職人に頼むのはやめて自分で掃除しようと。そして、毎日帰り際に現場に立ち寄って、社長自らが掃除をするようになったのです。すると徐々に職人も手伝うようになり、次第に何も言わなくても掃除が徹底されるようになったと言います。
なにか、テレビの再現ビデオのような美談ですが、これは実際にあった話。未だにその会社では語り継がれている話です。ある程度の脚色はついていると思いますが、こんな物語がひとつあるだけで、差別化はできます。
あなたの会社もそんな物語をつくりませんか?これからはそんな物語が売上を伸ばす時代ですよ。
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