アキュラホームが最近の住宅傾向について発表しました。この調査は、同社が全国で手掛けた住宅のうち、2009年と2014年の各100棟(計200棟)の住宅の間取りを比較して、その変化について調べたものです。
このなかで、主婦が家事をする際、1日で一番往復することが多いといわれる「キッチン←→洗面」の距離を調査したところ、2009年は平均5.72mでしたが、2014年には4.47mと1.25m短くなりました。主婦は一日平均4.84km、1年間で約1,767km歩いていると算出した場合、家事動線が短くなったことにより、最大で約73km歩く距離が短くなっていることがわかりました。
また、シューズクロークを導入する住宅数は2009年が全体の35%だったところ、2014年には59%と、24%上昇。靴をはじめベビーカー、アウトドア用品等の収納を使用場所近くに設置することにより、片づけを効率的に済ませる様子が伺える結果になっています。
他にも「リビングに階段」を設置している住宅は2009年49%でしたが、2014年には55%に。その理由としては“家族のコミュニケーションをとりやすくするため”という回答が多く聞かれました。また、「対面キッチン」の導入率も2009年の88%が2014年には93%と伸長しており、コミュニケーションを重視する家庭が増加していることがわかっています。
同社では最近の住宅傾向について、家事動線を短くすることで居住スペースを広く取り、また、シューズクローク等の収納はしっかりと設ける工夫がされているとしています。そして、こうした傾向がみられる理由として、「忙しい主婦が増えている」「家族とのコミュニケーションを重視している」ことが背景にあると分析しています。
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