以前、ある不動産業者さんをコンサルティングしたときの話。
確か、無料相談でいらっしゃった不動産業者さんだったと思うのですが、集客についてのアドバイスをしていた時のこと、「その話は、他のセミナーでも聞いたことがあります。他のセミナーやネットで調べられないような、独自の方法はありませんか?」と言われました。
実は、勉強熱心な人ほど、セミナーやアドバイスを受けているときに同様のことを思うようです。誰も知らない秘密の情報を得たい、ということなのでしょうが、インターネットがこれほど発達した時代です。ネットにも出ていない特別な方法を探すことには無理があります。
そもそも、ネットにも出ていないオリジナルな集客方法がいい集客方法で、ネットに出ているような集客方法は、ありふれた悪い集客方法という発想が間違っているように思います。集客方法の良し悪しを決めるのは、実際に集客できたかどうか。大前提として、その集客方法を試していることが必要です。
だからそんな時は、「この方法は以前試したことがありますか?」と質問します。すると不思議なことにほとんどの人が「まだやっていないですけど・・・」とか「一度やったことがあります」という返事が返ってきます。
つまり、「やったことがない」「一度やっった」という状態でその方法の良し悪しを判断しているということ。これでは、たとえ秘密の方法を教えたとしても効果は期待できません。
どんなに優れた方法でも一度や二度やった程度では、満足な結果はでません。はじめて家を建てる大工が最初から完璧な家が建てられないのと一緒で、どんなに優れた集客方法でも、何度もトライ&エラーを繰り返さないと満足な結果は得られません。
それがわからないうちは、どんなに優れた方法に出会っても、その価値はわからないでしょう。ありふれた方法でも長く続いているやり方というのは、それなりの価値があるということです。
まずは、その価値を最大限引き出せるよう自分たちのスキルを高めましょう。その上で、それでも足りなければ新しいやり方にチャレンジする。それが正しいチャレンジの仕方。それが正しい知識の吸収の仕方です。
あなたは行動がともなわない耳年増になっていませんか?
まずは自分でやってみる。失敗してもいいから自分でやってみる。そんな習慣をつけましょう。
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