私がつくる販売図面やチラシ、その他の広告には必ずあるものがついています。
それは、キャッチコピー。
どんなにスペースが限られていても、どんなに文字数が限られていても、絶対に外せないもの、
それがキャッチコピーです。
なぜキャッチコピーがそれほど大事なのか?
それはズバリ、キャッチコピーをつけると広告の反応率が上がるから。つまり、売上が上がるからです。
実際、販売図面では数々の奇跡?!を起こしてきました。このブログを読んでいる人のなかにはその奇跡?!に遭遇した人もいるはず。
数ヶ月、いや1年近く売れ残っていた物件がキャッチコピーを変えて、販売図面を修正しただけで、わずか数週間で売れたという経験をした人もいます。自慢したいわけではありません。過度な期待を煽るわけでもありません。ただ、事実としてそんなことが起こるのです。
もちろん、これは建売業界だけに限ったことではありません。
むしろ、他業界でよく起きること。私自身も、他業界での成功事例を参考に不動産業界用にアレンジしています。
あなたは、「思考の整理学(ちくま文庫)」という本をご存知でしょうか?
お茶の水女子大学名誉教授で英文学者の外山滋比古氏が書いた本ですが、100万部を突破しているミリオンセラーです。実は、この本がバカ売れし始めたのは出版から20年以上経った後なのです。出版後20年間の累計は、17万部。それが2007年からわずか2年で100万部を突破したのです。
きっかけは、ある書店の店員がつけたPOP。
思考の整理学の販売コーナーにこんなキャッチコピーを書いたPOPをつけたのです。
それが、
「もっと若い時に読んでいれば、そう思わずにはいられませんでした。」
というキャッチコピー。
たったこれだけで、20年間で累計17万部の本が、中高年の興味をとらえはじめ徐々に売上を伸ばし始めたのです。そして、その噂を聞いた出版社が同じキャッチコピーを本の帯につけはじめました。すると、思考の整理学の販売部数は爆発的に伸び、わずか1年半で累計51万部5,000部に!
そして、2009年2月には再び新しいキャッチコピーをつけることで思考の整理学は更に売上を伸ばしました。
それが、
「東大・京大で一番読まれた本」です。
このキャッチコピーに変えてから思考の整理学は遂に100万部を突破するのです。これは出版業界では異例中の異例でした。なにしろ20年以上も前に文庫化された本。そんな古い本がキャッチコピーを変えただけでいきなり売れ出すなんて今までの常識では考えられないことだったからです。
たかがキャッチコピー。
されどキャッチコピー。
言葉の力をなめてはいけません。
たった一言、キャッチコピーを付け加えるだけで家も売れますよ。
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