建売住宅販売は小さく攻めろ!

不動産マーケティング

建売住宅販売は小さく攻めろ!

建売住宅が売れない原因はいろいろあります。商品企画、価格、立地、販売手法などその原因は様々です。しかし、建物が完成してしまってからでは修正が効かないものもあります。

そんな時は、どうしたらいいのか?
それを考えるのがコンサルタントの仕事なのですが、解決策のひとつに認知度を上げるという方法があります。要するに、そこに建売住宅があるということを地元の人に知ってもらうということ。それを徹底します。

売れないと嘆く建売業者さんは、たいていできることはすべてやったんだけど・・・という話をされます。しかし、具体的にどんなことをやったのかという話になると、具体例が出てこないものです。出てきたとしても、とてもできることすべてとは思えないものばかり。特に、広告に関してはろくにできていないというのがほとんどです。

ある地方の工務店で、圧倒的な地域ナンバーワンの工務店があります。
その工務店の商圏世帯は、わずか8,000世帯。それにもかかわらず、年商は14億円を超えます。また、ある地方の工務店は、商圏人口10,000世帯。しかし、そのエリアでは年商100億円企業より高い客単価で高収益を上げています。どちらも共通しているのは、商圏が小さいということ。

それにもかかわらず、圧倒的な売上、客単価を上げているのは、その小さな商圏内での認知度が高いからです。つまり、その商圏内の誰もがその会社のことを知っているということ。そんな状況を意図的につくっているということです。

ついつい私たちは、大きな商圏からお客様を探そうとします。しかし、これは間違い。ましてや、建売住宅という商品では致命傷ともいうべき間違いです。

大切なことは、まずは半径400m以内の人すべてがあなたの建売住宅が売り出されているということを知っているという状況をつくりだすことです。もっとも購入する確率の高い人が住んでいるエリアで、あなたの物件の存在を知ってもらうこと。一人もそんな建売住宅があるのを知らなかった・・・という人が出ないよう徹底的に広告することです。

正直、これさえ徹底できれば大抵の建売住宅は売れます。実際、新築マンションで立地の良くないマンションや、価格が高いマンションはこの方法でしか売れません。(対象エリアはもう少し広くなりますが)

どんなに素敵な物件でも、そこに物件があるということがお客様に伝わらない限り売れません。大切なことは、その存在を知らせること。簡単ですが、徹底するのは簡単ではありません。裏を返せば、それができれば売れるということ。地方のナンバーワンの工務店のようになれるということです。お試しください。

 

 

ピックアップ記事

  1. 成約率を落とす!間違いだらけの新築住宅の見せ方。
  2. チームの生産性を上げるコツとは?
  3. 苦戦必至エリアで勝つために必要なこと。
  4. 値下げ前に絶対確認しなければならない2つのポイント。
  5. 選択肢を増やすと売上アップに繋がるのか?

関連記事

  1. 「何であんな物件が売れるんだ…」と思ってしまう真面目な建売業者さんへ。

    不動産マーケティング

    「何であんな物件が売れるんだ…」と嘆く真面目な建売業者さんへ。

    「何であんな物件が売れるんだ!」「俺なら絶対買わないけど・・・」 …

  2. 実は意外と知らない!権威性を高めて売上を伸ばす方法。

    不動産マーケティング

    実は意外と知らない!権威性を高めて売上を伸ばす方法。

    売れないと悩む人の多くは、いい商品をつくればお客様は殺到すると信じてい…

  3. 成約率を上げる!商談スペース・モデルハウスの必需品とは?

    不動産マーケティング

    これだけで成約率が上がる!商談スペースの意外な必需品とは?

    販売にはいろんなテクニックがあります。小手先のテクニックではありますが…

  4. プロダクトアウトの時代からマーケットインの時代へ。

    不動産マーケティング

    プロダクトアウトの時代からマーケットインの時代へ。

    マーケティングを勉強していくと、「プロダクトアウト」「マーケットイン」…

  5. 不動産営業、お客様の感情を刺激する手っ取り早い方法。

    不動産マーケティング

    不動産営業、お客様の感情を刺激する手っ取り早い方法とは?

    昔、とある地方都市で投資用のアパートを分譲した時のこと。 高利回り…

  6. ダイソンに学ぶ、地域No,1の建売会社のつくり方。

    不動産マーケティング

    ダイソンに学ぶ、地域No,1の建売会社のつくり方。

    あなたの建売住宅をどこよりも売れる物件にしたいなら、まず最初に取り組む…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 不動産会社経営「もうはまだなり、まだはもうなり」
  2. 日当たりの悪い家の売り方。
  3. 価格競争に巻き込まれる物件、巻き込まれない物件。その違いとは…
  4. 売れる不動産会社と売れない不動産会社の違い。
  5. 新築分譲住宅、近隣対策を近隣営業に変える方法。
  1. 真面目な建売会社が報われない意外な理由。

    不動産マーケティング

    真面目な建売会社が報われない意外な理由。
  2. こうすれば不動産も売れる!ポルシェのDM大作戦。

    不動産マーケティング

    こうすれば不動産も売れる!ポルシェのDM大作戦。
  3. あなたの物件が常に営業マンから注目される方法。

    不動産マーケティング

    あなたの物件が常に営業マンから注目されるようにする方法。
  4. 大きく成長する建売会社になるための企業理念のつくり方。

    不動産会社経営

    大きく成長する建売会社になるための企業理念のつくり方。
  5. 不動産チラシの基本7原則

    不動産広告

    広告担当者注目!不動産チラシの基本7原則とは?
PAGE TOP