建売住宅を売るのは難しい・・・と普通の人は思っています。実際、建売業者さんをはじめ多くの不動産仲介業者がそう感じています。私もそうでした。不動産業界に入ってかれこれ30年。大抵の不動産は売ってきましたが、建売住宅は決して簡単ではありませんでした。
しかし、コンサルタントに転身して、いろんな建売住宅を研究してくるとその考えは変わりました。建売住宅を売るのは、カンタンだと思えるようになってきたのです。
もちろん、どんな建売住宅でもすぐに売れるというような魔法の方法を知っているわけではありません。ベラボーに高い家でも簡単に売れるノウハウがあるわけでもありません。しかし、ある一定の公式を用いればそんなに難しいことではないということに気づいたのです。
そのうちの一つが、購入者の住んでいるエリア。
あなたにもぜひ調べていただきたいのですが、あなたの売った建売住宅の購入者は、ほとんどが半径1.5㎞の範囲にいませんか?もちろん例外はありますが、きっと半分以上はその中にいるはず。目と鼻の先に住んでいた人や学区内の人というのも数多くいるのではないでしょうか。
ついつい私たちは、例外に目がいってしまいますが、例外はめったにないから例外。これに惑わされてはいけません。大切なのは、成功事例。実際に購入した人のデータです。この成功事例を公式にできれば成約率は格段にあがります。
どこに住んでいるか、というデータをはじめ、どんな媒体を見て物件のことを知ったのか、他の建売住宅ではなくなぜ、その物件を購入することにしたのか、等々、データから色んな公式を導き出すことができます。そうなれば、あとはカンタン。公式に基づいてビジネスを組み立てるだけ。公式に地域特性があればあるほど他社にはわかりにくくなるのでライバルに差をつけやすくなります。
まぁ、その中でももっとも重要で簡単な公式は、購入者の住んでいる場所。一時取得者用の建売住宅なら、ほとんどが半径1.5㎞以内の賃貸か分譲マンションに住んでいる人です。もっと言えば、半径500m以内の賃貸か分譲マンションの住人。
まずは、それを徹底的に抑えること。少なくとも半径500m以内の賃貸か分譲マンションに住んでいる人であなたの建売住宅を知らない人はいないというところまで徹底的に告知することです。
正直、これができないとどんなにいい物件をつくっても売れません。基本中のキホンなのですができていない人がほとんど。そして、悩む。売れないと悩む前にまずは基本を抑えましょう。仲介業者まかせにせず、自分たちでポスティングや折込広告をすべきです。
悩むのは、それでも売れない時。
基本だけで半分は売れるはずです。
ぜひ試してみてください。
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