中小建売業者は販促ツールを強化しろ!

不動産マーケティング

中小建売業者は販促ツールを強化しろ!

先日あるクライアントからこんな質問を受けました。それは、
「売上を伸ばす一番手っ取り早い方法は何ですか?」という質問です。

さて、あなたなら何と答えますか?
売上を伸ばす要因はいろいろあります。
・商品の企画の充実
・施工品質の向上
・建物仕様のグレードアップ
・アフターサービスの充実 等々

たいていの建売業者さんは、商品やサービスを充実すれば売上が向上すると思いがちですが、実はそうではありません。確かに商品やサービスの品質向上は重要ですが、ある程度のレベルまでくるとわずかな差しかないからです。それより重要なもの、それは営業力です。

最近の建売住宅は随分グレードが上がってきました。もちろん、上には上がいますし、中には問題のある建売住宅もないわけではありません。しかし、素人から見ると同じような価格帯ならどこもそこそこ良く見える程度には品質も向上しています。

そうなると、建物やサービス自体はどこも同じように見えてしまいます。つまり、どこに違いがあるのか、どれを選んだらいいのかよく分からないという状態になっているお客様が多いということです。

そんな迷えるお客様を購買に結びつけるのが営業の仕事。営業マンの一言が、背中を押すことにつながるからです。だから、建物自体は大したモノを作っていないのに売れている建売業者がいるのです。

彼らの違いは、営業力。小さいながらも営業部隊がある建売会社はそれなりに売れているものです。だからと言って、営業マンを雇えば売れる建売会社になれるのかというとそうでもありません。

最近は、営業マンの力がどこも衰えているからです。理由は、はっきりしています。それは、営業マンがお客様と会って話をする機会が減少しているから。お客様に直接会ったり、電話したりして話ができればいいのですが、最近はメールが主流。なかなかお客様とコミュニケーションが取れないため、得意の営業力が発揮できないのが営業マンの悩みです。

ではどうしたらいいのか?
お客様に直接会わないでも物件の魅力が伝わるような資料やパンフレット、販売図面、ホームページを用意しておくことです。そうです。人という営業マンの代わりに資料やパンフレット、販売図面、ホームページなどに営業してもらうのです。

どんなにいい家をつくってもその良さが伝わらなければ売れません。情報社会になる以前はそれを営業マンが担っていました。しかし、今はそれをするのは資料やパンフレット、販売図面、ホームページなどのツール。それらが営業マンの代わりに営業してくれます。

もしあなたが真剣に売上を伸ばしたいならそこをテコ入れすること。それが一番手っ取り早く売上を伸ばすポイントです。お試しください。

 

 

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