誤解を恐れずに言えば、できる経営者ほど人材育成が下手です(笑)。
理由は簡単。できない人の気持ちがわからないから。
できる人には当たり前のことができない人には全く理解できないからです。だから、本当の意味の指導ができない。本人は指導しているつもりでも部下からすれば単なる叱責。「いつもの説教がはじまった・・・」という感じで捉えられてしまいます。
では、どうしたら部下は育つのか?
どうすれば効果的な人材育成ができるのか?
ということですが、
一番効果的なのは、山本 五十六方式。
「やってみせ、
言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。」
この言葉通りに部下を指導することです。
この言葉は、山本 五十六(やまもと いそろく)が生前述べた名言の一つで、人材育成のヒントが凝縮されていると言われています。山本 五十六は、大日本帝国海軍軍人で、太平洋戦争開戦時の際の連合艦隊司令長官を務めた人物。
真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦をはじめとした歴史的にも有名な作戦を指示したことでも有名で、アメリカと日本の実力差を熟知していたことからも最後まで戦争に反対していたとも言われています。
そんな山本 五十六が生前、口にした数々の名言の中でも、特に有名なのが「やってみせ」から始まる言葉です。軍人として、多くの部下を統率してきた経験があるからこそ身につけた”いかにして人を動かすか”のエッセンスが詰まった言葉で、多くの経営者や指導者が参考にしたとして知られています。
実は、「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」という名言には続きがあります。それは、
「話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず」
「やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず」
という言葉です。つまり、これら言葉が共通して述べているのは”相手(部下)に敬意を払わないと動いてはくれない”ということ。なぜなら、相手(部下)を軽んじて言うことをきかせようとすれば、反発されるだけで人間関係が構築できないからです。
もしあなたが部下が思うように動いてくれない、部下の育成がうまくできない、と感じたら、山本五十六の「やってみせ・・・」を思い出してください。人を育てるためのエッセンスの全てが凝縮されていますよ。
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