中小建売業者さんと話しをしていると将来について不安を抱えている人が多い。人口減少問題、空き家問題、住宅の過剰供給、パワービルダーの台頭、等々頭を悩ませる問題はたくさんあります。
確かに、何もしないで今までと同じ実績を残すのは難しいでしょう。新築の一戸建てを買う人が少なくなって、供給量が増えるわけですから、1社あたりの売上が減少するのは当然。資金力のある大手かパワービルダーしか生き残れないのではないか・・・と不安になる人も多いようです。
しかし、私はそうは思いません。逆に、これからの時代は中小建売業者が生き残れる時代ではないか、と思っています。もちろん、すべての中小建売業者が生き残れるわけではありません。それなりの準備と努力をした業者が生き残れるということ。今なら、ちょっと他社より努力するだけで十分生き残れると思います。
なぜそんなことが言えるのか?
それは、インターネットやSNSなどお金をかけないで情報発信する手段が増えたからです。以前であれば、情報発信するのにお金がかかりました。チラシにしろ、住宅情報誌にしろ、とにかくお金がかかったものです。
しかし、今は情報発信自体にはお金がかからない時代。ホームページだってプロ顔負けのサイトが月々数千円程度で作ることができます。大手やパワービルダーと頭で勝負できる時代になったということです。もちろん、大手やパワービルダーが頭を使って勝負してくると勝ち目は薄くなりますが、今のところそんな気配はありません。であれば、今のうちに準備をしておくことです。
何を準備したらいいのか?
それは、プロになる準備です。この人はプロだな、とお客様から評価されるような知識を蓄え、わかりやすく説明できるようにすることです。これからは、会社の規模や知名度だけで売れる時代ではありません。会社の規模や知名度より、人の時代。その人がどれだけ本物か、ということで選ばれる時代です。だから、それを証明できるようにしておくことがこれからの時代を生き抜くために必要なことなのです。
どれだけ知識や経験があってもそれがお客様に伝わらなければ意味がありません。逆に、それが伝わりさえすれば会社の規模や知名度は関係なくなります。そのためにも、もっと住まいに対する知識を蓄えましょう。お客様のどんな質問にも答えられるようなプロになりましょう。それこそが中小建売業者が生き残る唯一の道です。
この記事へのコメントはありません。