もし、商品が同じだとしたらあなたは流行っている店で買いますか?それとも、流行っていない店で買いますか?商品自体は同じですから、流行っている店で買おうが、流行っていない店で買おうが商品上のデメリットはありません。むしろ、流行っていない店で買う方がレジで並ぶ時間が短くて済むかもしれません。
しかし、多くの人は流行っている店で買いたいと思うもの。なぜか、流行っている店の商品の方が流行っていない店の商品より優れているように感じます。これは、行列ができているラーメン屋さんの方が、行列のないラーメン屋さんより、おいしそうに見えるのと同じこと。不思議ですが、事実です。
であれば、建売住宅の販売も流行っているお店のようにした方が売れるということ。高額商品ですから、なおさらです。それにもかかわらず、実際の現場はというと、とても流行っているお店のようにはなっていません。
一例を紹介すると、まず、「好評売出中!」というノボリが立てっぱなしになっている現場。キレイな新しいノボリならまだしも、よれよれになったノボリが立てられている現場が少なくありません。その上、完成以来ずっと立てられているため新鮮さが全くない。本来ノボリは、売り出しの際に立てるもの。せめて、週末だけに立てるとか、現地販売の時にだけ立てるとか、メリハリをつけないと目立たなくなってしまいます。
他にも、仲介業者の捨て看板が付けっぱなしになっている現場。雨でよれよれになった捨て看板や、無造作に取り付けられた捨て看板は、売れないオーラ、プンプン。とても売れ筋の物件には見えません。
仲介業者が悪いといえばその通りなのですが、彼らにそれを言っても改善される見込みはありません。嫌われるのがオチ。であれば、売主が自分で改善することが一番手っ取り早い方法です。
売れないと嘆いている売主さん、もっと現場に行きましょう。そして、現場を流行っているお店のようにキレイにしましょう。土地の仕入れも大事ですが、まずは在庫処分。在庫処分には現場をキレイにすることが一番簡単な方法です。お試しください。
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