仕事中毒のように、ろくに休みも取らないで働いている経営者のあなたにぜひ知っておいて欲しい会社があります。それは、未来工業。岐阜県にある電気・設備資材のメーカーで、室内にある電気スイッチを壁の内外から覆う製品「スライドボックス」などを製造しており、国内トップシェアを誇る会社です。
有名な創業者のいた会社なので知っている人も多いと思いますが、この会社はとにかくユニーク。なかでも有名なのは、
営業ノルマ禁止。
残業禁止。
上司への「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」禁止。
上司が部下に命令すれば、その上司は降格。等々。
それでいて、年商は354億円。岐阜県にある小さな会社なのに社員の平均年収は600万。65歳の平社員の平均年収700万。しかも定年は70歳。その上、年間休日140日。有給休暇最長40日。育児休暇、3年(最長9年)。就業時間は1日7時間15分(残業、仕事の持ち帰りなし)。全額会社負担の社員旅行でクイズ50問に正解したら半年間の有給休暇など。
そんな“非常識な会社”ながら赤字を出したのは創業期の一度のみ。それ以降は毎年、増収増益。という実績を生み出しています。そんな会社の創業者の口癖は、他社との差別化をしろ。
創業者の山田氏によれば、儲からない会社の反対をやることを未来工業では「差別化」というそうです。そのため、電気設備というごく普通のものを扱っているのに、数万点の商品は他社と同じものは1つもないと言います。
残業なしとか、給料が高いとか、休日が多いとかも、儲からない会社の反対をやることから生まれた差別化。儲かってもいないのに、安い賃金で社員をできるだけ長く働かせようという会社と差別化するためにはじめたことだと言います。
もちろん、この会社の魅力的な部分だけを真似しても簡単には上手くはいかないでしょう。しかし、固定観念に縛られないという発想は大いに真似したいもの。不動産業界でも参考になる部分はたくさんあります。
あなたも未来工業にならって、日本初、業界初、の非常識なことにチャレンジしてみてはいかがですか?”非常識”は、優秀な経営者に送られる褒め言葉ですよ。
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