建売業者さんと仲介業者さんは、本来パートナーであるべきです。しかし、その関係はとてもパートナーと呼べるものではないことが多い。理由はいろいろ。建売業者さんからすれば、いい加減な業者が多いのが最大の理由。現地にかってに捨て看板を貼ったり、広告禁止だというのに、平気で広告したり。
オープンハウスを任せれば、「只今、担当者が席をはずしています。すぐに戻りますので、御用の方は下記までお電話ください」と、ろくに現地にもいない。挙げ句の果てには案内したいというから鍵の番号を教えると窓は開けっ放し、電気はつけっぱなし、戸締りもできない。こんな業者が後を絶たないわけですから建売業者さんが仲介業者を信頼できないのも無理はありません。しかし、仲介業者がいなければ売れないのも事実。なんとか、関係を改善できればもっと成約率は上がるのですが・・・
そこで、オススメなのが建売業者さんが自社で販売してみること。営業マンを雇って、本格的に販売をはじめるのではなく、自社で仲介業者がやっているのと同じことをやってみることです。オープンハウスをやってみる、折り込みチラシを撒いてみる、ポスティグをしてみるなど、仲介業者の営業を実際にやってみることです。
建売業者さんというのは、基本的に売主の方がエライと思っています。物件さえ良ければ売らせて欲しい業者なんていくらでもいる、という考えがどこかにあります。だから、仲介業者をパートナーとは思えない。建売業者>仲介業者 という関係をつくってしまいます。
もちろん、仲介業者も売主に対するリスペクトがない業者も多いのは事実。しかし、お互い対立していてはメリットは生まれません。そこで、まずは相手の立場を理解することが必要になってきます。そのためには、相手の仕事を知ること。相手の苦労を知ること。これが一番てっとり早い方法。それがわかると相手に対する接し方は一気に変わります。
仲介業者が売主に対するリスペクトがないのは、売主が仲介業者をリスペクトしていないから。売主が仲介業者をリスペクトするようになると、仲介業者も売主をリスペクトするようになります。そうなれば、お互いが本当の意味でビジネスパートナーになれます。
物件が良いだけで売れる時代は終わりました。
物件が良いのは当たり前。物件が良くても簡単に売れない時代です。
あなたは仲介業者をパートナーにしていますか?
仲介業者をあなたのビジネスパートナーに格上げしましょう。
それだけでもっと売れる建売業者になれますよ。
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