不動産はAIDMAの法則で売れ!

不動産マーケティング

不動産はAIDMAの法則で売れ!

AIDMA(アイドマ)の法則ってご存知ですか?
1920年代にアメリカの販売、広告で有名なサミュエル・ローランド・ホール氏が提唱した消費者の購買行動のプロセスを法則化したものです。それぞれのイニシャルがそのプロセスになっていて、下記のような意味を持っています。

・Attention (認知・注意)
・Interest  (興味・関心)
・Desire  (欲求)
・Motive  (動機)
・Action  (行動)

人はこの5つのプロセスを行い、ようやく商品を購入するというものです。

住宅販売の例で説明しましょう。

1.消費者は、まず最初にチラシや現地看板、インターネットなどから物件の存在を「認知」します
2.次にその物件を自分に関係あるものとして「興味・関心」を示し
3.その物件が自分の役に立つ(問題を解決する)モノとして欲しいと思い「欲求」
4.その物件の売主の実績や購入者の声を知ることでそれが「動機」へとつながり
5.不動産会社へ行って物件を購入する「行動」

というものです。では、この法則が住宅(不動産)を販売するに当たってどのような役に立つかというと、売れない理由を見つける際の指標になるのです。

例えば、見込み客が少ない場合。
仲介業者からの問い合わせが少ない、案内がなかなか入らないという場合は、「認知」されていないのではないか?と疑ってみることです。

対策としては、
・仲介業者への告知を徹底する
・現地に看板を立てる
・チラシを撒く・ポスティングする
・インターネットに掲載する

など、広告戦略を見直してみることです。逆に、仲介業者からの案内は入るけどなかなか成約に結びつかないという場合は、「興味・関心」に問題があるのではないかと疑ってみることです。たいていの場合は、お客様が興味・関心を抱くような訴求がされていないのが原因です。

対策としては、
・物件のセールスポイントを見直す
・POPやパネルでセールスポイントを訴求する
・現地をキレイに掃除する
・家具や備品で購買意欲を増す工夫をする
など、いろいろあります。

他にも、お客様の「本当にこの物件を購入しても大丈夫かしら」という心の不安を消すために
・過去の販売実績をホームページで掲載する
・過去に購入したお客様の声を掲載する

など動機を高める工夫もできます。このように消費者心理に基づいた対策を取ることで成約率を上げることは可能です。売れないのには必ず原因があるものです。あなたもAIDMAの法則を利用して売れない原因を探してみてください。意外と簡単に見つかりますよ。

 

ピックアップ記事

  1. 不動産仲介業者をリスペクトしていますか?
  2. 思わず共感!ヒットする不動産広告のつくり方。
  3. 売れる建売会社になるためにお客様に確認すべきこと。
  4. なぜ建売会社は定価販売が重要なのか?
  5. 残念!こんな不動産の値下げは失敗する。

関連記事

  1. 価格競争に巻き込まれない新築分譲住宅のつくり方。

    不動産マーケティング

    価格競争に巻き込まれない新築分譲住宅のつくり方。

    建売業者さんからの相談で多いのが価格に関する相談。なかでも価格競争から…

  2. 100人中1人しか実行しない100%効果がある売上を上げる秘訣。

    不動産マーケティング

    100人中1人しか実行しない、100%効果がある売上を伸ばす秘訣。

    実は、建売業者さんの売上を確実に伸ばす方法があります。成功率は、ほぼ1…

  3. できる不動産会社はここが違う!契約後に必ずやるべきこととは?

    不動産マーケティング

    できる不動産会社はここが違う!契約後に必ずやるべきこととは?

    先日、プライベートでトランクルームを借りました。トランクルームの使用は…

  4. 不動産マーケティング

    人はなぜ借金してでも家を買うのか?

    最近、お客様の財布の紐が硬くなってきました。そこで考えなければなら…

  5. 売れる不動産会社に必要なのは、捨てる勇気。

    不動産マーケティング

    売れる不動産会社に必要なのは、捨てる勇気。

    高く売るにはどうしたらいいか? 高く貸すにはどうしたらいいか?…

  6. 家余り時代(成熟期)に売れる新築住宅とは?

    不動産マーケティング

    家余り時代(成熟期)に売れる新築住宅とは?

    新潟県三条市にタダフサという包丁メーカーがあります。昭和23年創業の老…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 間違いだらけの新築住宅の見せ方
  2. 弱点のある不動産の売り方。
  3. 急成長企業に学ぶ、これから売れる新築分譲住宅。
  4. 新築一戸建て会社はゴミの日の法則に学べ。

おすすめの記事

  1. 新築住宅をローコストで差別化する最も賢明な方法。
  2. あなたの知らない建売業界の不都合な未来。
  3. 正しいオープンハウスのやり方、ご存知ですか?
  4. 売れない新築一戸建て、値下げ前にすべきこと。
  5. あなたのビジネスをリセットするコツ。
  1. 価格競争に巻き込まれる物件、巻き込まれない物件。その違いとは?

    不動産マーケティング

    価格競争に巻き込まれる物件、巻き込まれない物件。その違いとは?
  2. イマドキの不動産の探し方。

    不動産マーケティング

    実例に学ぶ、イマドキ若夫婦の不動産の探し方。
  3. 売れる建売住宅はインテリアコーディネーターがポイント。

    不動産会社経営

    売れる建売住宅はインテリアコーディネーターがポイント。
  4. たった「ひと言」であなたの物件を売れる不動産に変える方法。

    不動産マーケティング

    たった「ひと言」であなたの物件を売れる不動産に変える方法。
  5. 新築分譲住宅、ヒット商品はこうして生まれる。

    不動産マーケティング

    新築分譲住宅、ヒット商品はこうして生まれる。
PAGE TOP