不動産会社の社長はせっかちな人が多い。「今すぐ売れる広告をつくって欲しい」という無茶なオーダーも多い(笑)。もっとも、それがコンサルタントの仕事のひとつだから仕方ないといえば仕方ないのですが、現実は簡単ではありません。
そもそもあなたの建売住宅が売れるかどうかは広告のテクニックだけで決まるものではありません。それ以外の要素も多分にあります。実際、電通や博報堂という日本を代表する広告代理店に頼んでも売れるかどうかはやってみなければわからないのが現実。
売れる広告づくりにはある一定の法則やテクニックはありますが、万能ではありません。だから、売主はそれを踏まえた販売計画を立てることが重要になってきます。
まずは、売れる広告のノウハウをしっかり持っている広告代理店をパートナーに選ぶこと。そのためには、広告代理店の良し悪しを選べるよう、自分自身で売れる広告のノウハウを学ぶことが必要です。
そして、信頼できる広告代理店が見つかったら、後はテストを繰り返すこと。同じ広告を出し続けるのではなく、効果がないと判断したら新しい広告に差し替えて様子を見ること。そうやって、広告の精度を高めていくのです。
世界的芸術家としてすぐに名前が浮かぶ人物に、ピカソがいます。ピカソといえば、「アルジェの女たち」(1955年)が芸術作品としては史上最高額となる約215億円で落札された人物。天才中の天才と言っても差し支えない芸術家ですが、どの作品も高額で売れるわけではありません。
あなたはピカソが生涯に作った作品の数がどれだけあるか知っていますか?
1万点でしょうか?
2万点でしょうか?
それとも3万点だと思いますか?
・
・
・
実は、その数なんと、14万7,800点。1日あたりの制作件数は約5作品にも上ります。要するに、天才といえども大量行動をしているということ。試行錯誤しながら作品作りをする中で、大ヒット作を作っているということです。
だから私たち凡人は、なおさら大量行動が必要になるということです。ピカソに負けないくらい大量の試行錯誤が必要になるということです。売れる広告は、一日にしてならず。そこのところくれぐれもお忘れなく。
この記事へのコメントはありません。