その物件は、郊外に建つ新築4棟現場。完成から4ヶ月。まだ1棟しか売れていない現場でした。
売出し自体は、土地の段階からはじめていたので、かれこれ半年以上。最近では仲介業者からのオープンハウスの依頼もないとのこと。そろそろしびれてきた時期でした。
現場を見てまず思ったのが、
さびれている・・・という印象。
売れない現場特有の、さびれた感が随所に漂っていたのです。さびれた感とは抽象的な表現ですが、わかりやすくいうと、放置された状態。人の気配が感じられない状態です。人間でいえば愛情のない状態とでもいったらいいのでしょうか。もの悲しささえ感じる状態です。
具体的にいえば、
・庭や建物の周囲に雑草が生えている。
・よれた捨て看板が張られたまま。
・玄関にスリッパが散乱している。
・室内の空気がどんよりしている。
・掃除がまったくされていない。
・古いチラシが放置されたまま。
・汚い薄汚れたのぼりが立てられたまま。
はっきりいって、この状態では購買意欲はわきません。ただでさえ、売るのが難しい物件なのにそれに追い打ちをかける状態だったのです。ただ、問題点がわかれば対応は簡単。さっそく、従業員一同で草むしりからはじめてもらいました。
不思議なもので草むしりや掃除など自分たちではじめてみると、建物に対する愛情もでてくるもの。ここも変えよう、あそこもキレイにしようと欲がでてきます。薄汚い大売り出しの赤いのぼりも新しくさわやかな印象の自社オリジナルに変更。1週間程度で物件の状態は見違えるようになりました。
どれも当たり前といえば当たり前のことですが現実にはできていない現場がほとんど。これでは売れるはずがありません。お客様は、敏感です。一瞬で物件の好き嫌いを判断します。特に女性はその感性が優れています。そして、一旦「嫌い」という判断をすると、あとはどんなに理屈で攻めても「嫌い」という感情は変わりません。だからこそ、第一印象が大切なのです。
あなたの現場の第一印象はいかがですか?
女性にも気に入ってもらえる現場になっていますか?自分ではわからないようなら女性スタッフまたは奥さんと一緒に現場をみてみましょう。そして、女性目線で問題点を指摘してもらいましょう。簡単なことですが、とっても重要なことです。お試しください。
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