以前、「優秀な人材を集めるには企業理念が大切だ」というようなことを書きましたが、「企業理念って何ですか?」という質問がありました。
実は、企業理念のない会社がたくさんあります。たくさんというより、ほとんどの中小企業には本当に実現したい企業理念がないかもしれません。なぜなら、企業理念がなくてもビジネスはできるからです。そして、中小企業の中には「企業理念=お金儲け」という会社も少なくないからです。
うちの会社には企業理念がありません。
うちの会社の企業理念はお金儲けです。
と言って差し支えない時代はいいのですが、会社もある程度の規模になるとそれでは通用しない時代がやってきます。最近は、建売業者さんでも自社でホームページを持つのが当たり前の時代。そんな時代に会社の理念がない、もしくは、うちの会社の企業理念はお金儲けです、というのは少し問題。なぜなら、多くの消費者が商品だけでなく、つくり手の考えに共感して商品を購入する時代になったからです。
なるほど、企業理念は必要だ、つくらなければいけない、でもどうやってつくったらいいのかわからない・・・というあなたへ。具体的な企業理念のつくり方をお教えしましょう。
まず最初に考えなければいけないことは、
「自分たちは何のために存在するのか?」ということ。
そして、
「自分たちはどうやって社会に貢献していくのか?」
「自分たちは世の中に何を広めたいのか?」
「自分たちは誰からどんな支持を得たいのか?」
「10年後、自分たちはどうなっていたいのか?」
という質問に対して、自問自答しながらできるだけたくさんの考えを書き出すことです。
ポイントは、できるだけ具体的に書き出すこと。具体的であればあるほどオリジナルの企業理念になり、社員への浸透も深くなります。ただし、この作業はかなり面倒。普段、使わない頭を使うことになりますからすぐに眠くなります(笑)。
しかし、この作業をするかどうかで、10年後のあなたの会社は大きく変わります。ある意味、会社の未来をつくる作業ですから最も優先すべき仕事。社長が取り組まなければいけない最優先事項です。
あなたも本当に実現したい企業理念づくりにチャレンジしてみてはいかがですか。驚くほど効果ありますよ。
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