売れないのは価格のせいではありません。売れないのは…

不動産売却

売れないのは価格のせいではありません。売れないのは…

先日、冷蔵庫を買いに行きました。実は、わが家の冷蔵庫は18年前のもの。未だに元気よく働いているのですが、妻曰く「そろそろ限界だし電気代がもったいない」とのことで、買い換えることにしました。

近所の家電量販店をいくつか見て回ったのですが価格はどこも似たり寄ったり。商品もたくさんありすぎてどれがいいのかわかりません。もちろん自分達なりの予算や選択基準はあるのですが、正直、その基準が正しいのかどうかもわかりません。

かといって、そこそこ値段の張る商品ですし、一度購入すると10年以上は使い続ける商品。価格だけでなく、気に入ったもの、後悔しないものを購入したいと思ってしまいます。

そんな思いがあるせいか、夫婦でああでもない、こうでもない、と色んな冷蔵庫の扉を開けては閉めるを繰り返しているのですが、最近の家電量販店はあまり話しかけてきません。

私からすれば買う気満々のお客に見えるのですが、しつこく営業してはいけないと指導されているのでしょうか、案外、放って置かれます。

しびれを切らしてこちらからいくつか質問を投げかけたりしたのですが、今度は質問に対する答えが頼りない。商品の違いをきちんと説明できる営業マンが少ないというのが印象です。とりわけ価格で勝負しているところは商品説明がヘタ。

ヘタというより商品説明ができていません。彼らが言うことは、どこよりも価格が安いということ。後はパンフレットに書いてある程度の商品知識だけ。だから、こちらは迷ってしまうのです。

パンフレットに書いてあることはどこも同じ。どのメーカーも同じような機能を備え、同じような価格で売っています。しかし、実際には使い勝手や売れ筋は違うはず。お客の冷蔵庫に対するニーズや趣味嗜好によって勧める商品は違うはずなのですが、それができない営業マンが多い。だから、価格競争になってしまうのです。

実際、わが家は上限予算だけ決めて行っています。メーカーも決めていなければ、買うお店も決めていません。予算だって、あるようでないようなもの。なにしろ、今の冷蔵庫を18年も使っているのですから、本当に気に入れば、これから18年も使うのだからと平気で予算越えしそうな家です。だから、きちんと勧めて欲しいと思うのですが、最近の営業マンはそれができません。

これは不動産業界も同じ。いつの間にか営業マンのレベルが下がり、商品説明できない営業マンばかりになりました。それぞれの建売住宅の違い、売主はどんな思いでその建売住宅を作ったのか、どんなお客様に適した物件なのか、なぜ、他の物件ではなくその物件を勧めるのかを説明できる営業マンがほとんどいません。

これでは価格競争になるのは当たり前。物件による違いが明確でないなら、消費者は価格で選ぶしか方法がなくなってしまうからです。だとすれば、それを補うのは売主の仕事。物件の魅力を営業マンに代わって説明する方法、手段を考えるのが売主の仕事です。

価格が高いから売れないのではありません。
価格が高い理由を説明できないから売れないのです。そこのところくれぐれもお間違えなく。

 

ピックアップ記事

  1. 不動産売却、売れないオーラ出してませんか?
  2. 建売住宅、なぜ今までの売り方が通用しないのか?
  3. 「何であんな物件が売れるんだ…」と嘆く真面目な建売業者さんへ。
  4. 上手くいかない時がチャンス!不動産経営者が心がけるべき言葉とは?
  5. 新築分譲住宅は現場力が決め手。

関連記事

  1. 一筋縄では売れない新築分譲住宅の売り方。

    不動産売却

    一筋縄では売れない新築分譲住宅の売り方。

    以前、ある建売業者さんをコンサルティングした時の話。その物件は、環状8…

  2. 不動産集客はGISポスティングの時代。

    不動産マーケティング

    不動産集客はGISポスティングの時代。

    建売住宅が売れない最大の理由は、広告不足。私は、これに尽きると思ってい…

  3. 建売会社が信じる間違った広告常識。

    不動産広告

    建売会社が信じる間違った広告常識。

    売れない物件を抱えたクライアントから「どうしたら売れるでしょうか?」と…

  4. 不動産を早く売却するコツは値下げより価値の値上げ!

    不動産売却

    不動産を早く売却するコツは値下げより価値の値上げ!

    不動産がすぐに売れないとき、売主が真っ先に考えるのが値下げです。 …

  5. 旭山動物園に学ぶ、建売住宅は行動展示で売れ!

    不動産マーケティング

    旭山動物園に学ぶ、建売住宅は行動展示で売れ!

    動物園といえば、真っ先に思い浮かべるのは上野動物園、というのは昔の話。…

  6. 弱点のある不動産の売り方。

    不動産売却

    あなたにもできる!弱点のある不動産の売り方。

    新築住宅を分譲していると弱点のある物件を仕入れることもあります。日当た…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

おすすめの記事

  1. 中小建売業者が狙うべきプレミア消費層とは?
  2. 不動産売却はインターネットに頼ってはいけない!
  3. なぜ大手不動産会社は予告広告をするのか?
  4. たった「ひと言」であなたの物件を売れる不動産に変える方法。
  5. 不動産チラシ、「価格は大きく目立つように」は正しいのか?
  1. これだけで不動産の成約率は上がる!現地案内の準備術。

    不動産マーケティング

    これだけで不動産の成約率は上がる!現地案内の準備術。
  2. 価格競争に巻き込まれない新築分譲住宅のつくり方。

    不動産マーケティング

    価格競争に巻き込まれない新築分譲住宅のつくり方。
  3. その物件が売れないのは本当に価格のせいですか?

    不動産会社経営

    その物件が売れないのは本当に価格のせいですか?
  4. 「Hanako」に学ぶ、売れてる雑誌と不動産情報。

    不動産広告

    「Hanako」に学ぶ、売れてる雑誌と不動産情報。
  5. 離職率の高い不動産会社の社長へ。

    不動産会社経営

    離職率の高い不動産会社の社長へ。
PAGE TOP