不動産会社の経営者と社員の溝を埋める方法。

不動産会社経営

不動産会社の経営者と社員の溝を埋める方法。

コンサルティングをしていると「社員が思うように動いてくれない」と悩む経営者によくお会いします。その一方で、社員の方からは、「社長はいつも精神論ばかりで何をしたらいいのかわからない・・・」という不満も聞きます。

確かに、経営者と社員との間には大きな溝があります。放っておけばこの溝は広まるばかり。なんとかしなければいけないけどどうしたらいいのかわからない・・・。そんな経営者のヒントになるのがこの話。

インド独立の父として知られるガンジーの逸話です。

ガンジーと同じ町に、6歳になる少年が住んでいました。この少年は甘いものが大好きだったのですが、甘いものの食べすぎで、糖尿病になってしまいました。

しかも、砂糖が原因で、激しい痛みを伴う大きな腫れ物までできてしまったのです。母親が少年を病院に連れて行くと「甘いものは一切食べてはいけない、食べ続ける限りその病気は一生治らない」と言われたのですが、少年は全くいうことを聞かず、母親がどんなに叱っても効果がありませんでした。

困り果てた母親は、ガンジーのところへ行き、「この子に甘いものを食べないよう説得していただけないでしょうか?」と頼みました。するとガンジーは、「わかりました。15日後にまた来なさい。その時に息子さんと話をしましょう。」と言ったのです。

母親は、なぜ15日も待たされなければならないのか不思議に思いましたが言われた通りにすることにしました。そして15日後。母親と少年は再びガンジーのもとを訪れました。

するとガンジーは、少年を脇に連れて行きほんの数分間だけ話をしただけで「終わりました。」と言いました。母親はまたも不思議に思いましたが、驚いたことにそれ以来、少年は甘いものを食べようとはしなくなったのです。

不思議に思った母親は、後日お礼を言うために再びガンジーのもとを訪れ「ほんの少し話をして息子が言うことを聞くようになるなら、なぜ15日間も待つように言われたのですか?あの時、息子に何を言ってあの奇跡を起こされたのですか?」と尋ねました。するとガンジーは

「奇跡? 奇跡だなんてとんでもない。」と言いました。そして、続けてこう言ったのです。
「最初に私のところにやって来たとき、私も砂糖を食べていました。だからそのとき、私は少年に砂糖を断つように勧められませんでした。しかし、私自身が15日間砂糖を断ってようやくそれを伝える準備ができた。私は自分がしてきたことをただ彼に勧めただけですよ。」と言ったのです。

いかがでしょうか?
経営者はスーパーマンではありません。何でも知っているわけではありません。しかし、自分がわからないことを社員にやれといっても社員も困るだけ。仮に、社員が優秀で新しいアイデアを学び実践したとしても、経営者がそのアイデアを理解できなければ、結局は経営者自身がそのアイデアを潰してしまうことになります。

大切なことは、まず経営者が学ぶこと。社員に教えることができる程度まで自分自身で学び、実践することです。そうすれば、コツを伝えやすくなります。社員の痛みもわかります。結果として、短時間で問題を解決でき経営者と社員の溝も埋めることができるのです。

あなたは自分ができないことを社員に押し付けていませんか?
それを続ける限り、経営者と社員の溝は埋まりませんよ。

 

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